テンプレートを適用したあとには、いくつか修正したい箇所が見つかる場合があります。ここでは、代表的な修正箇所について説明します。
追加されたパラメータの整理
テンプレートが適用されると、テンプレートモデルで使用しているパラメータも引き継がれます。作成中のモデルにもともと無いパラメータは、パラメータ一覧の下に追加されています。
この並びでは、まとまりが無いので、まずはパラメータの並びを整理していきましょう。
【1】
[パラメータ]パレットの [パラメータ設定]ボタンをクリックします。
【2】
[パラメータ設定]ウィンドウが開きます。一覧を下の方にスクロールし移動したいパラメータを見つけます。
【3】
動かしたいパラメータをクリックで選択して、右下にある[上へ]ボタンと[下へ]ボタンをクリックして上下に移動します。
(Shift や Ctrl を押しながらクリックすると複数選択できます。)
【4】
下図のように並び変えました。
完了したら[OK]ボタンをクリックします。
目の修正
目はテンプレート適用後に崩れやすいパーツの1つです。
「目」パーツ内の描画オブジェクトを修正します。
1.閉じ目
目を閉じた時にまぶたの下にある部品が見えてしまっています。まつ毛の形も少し歪んでいます。
目が閉じた時にまぶたが白目を覆い隠します。
まつ毛のラインを整えます。
2.笑い目
笑い目のときも同様に、まぶたとまつ毛を修正します。「右眼 笑顔」のスライダを右に動かして1にします。
目が閉じた時にまぶたが白目を覆い隠します。
まつ毛のラインを整えます。
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口も目と同様に崩れやすいパーツです。「口」パーツ内の描画オブジェクトを修正します。
1.開き口の修正
口を開きます。形がおかしくなっているので、これを修正します。
TIPS 【パラメータを結合しよう】パラメータの左をクリックすると、下にあるパラメータと結合してスライダを動かせるようになります。
口の中のパーツを広げて、途切れが無くなるようにに形を整えます。
2.閉じ口の修正
への字口の閉じ口を修正します。少しだけ口の中が見えている箇所があるので、きっちり隠して形を整えます。
上の口の線を動かしたら、それに合わせるように下の口の線も同じ形にすると良いです。
3.もう一つの開き口の修正
今度は、への字口が開いた時の口を作ります。
先ほどと同様に、口の中の部品と、口の形を整えます。
顔の動きの修正
顔を横に向けた時、眼と口の動きに違和感があるかもしれません。このサンプルの場合、横の動きが足らない印象があるはずです。
このズレは、テンプレートモデルのレイアウトを決めるときに、サイズを調整したパーツに起こりやすいです。レイアウトのときに、目と口を小さくしたので、横の動きも少なくなっています。逆に大きくすると、横に動きすぎることになります。
1.口の動きの修正
「口」パーツ内にある、顔のXYにパラメータがで動く「口の曲面」デフォーマを、左方向(画面から見て)に動かします。このとき、矢印キーを使って動かすと分かりやすいです。ここで、どの表示倍率で、どれだけ動かしたのかを覚えておきます。(「表示倍率:100%で8回キーを押して動かした。」など)
斜め上を向いた時も、「口の曲面」デフォーマを動かします。先ほどと同じように動かします。
続けて、斜め下を向いた時も、「口の曲面」デフォーマを動かします。こちらも先ほどと同じように動かします。
あとは、反対側も同じように、横、斜め上、斜め下で動かせば完成です。
2.目の動きの修正
こちらも先ほどの口と同じように、「右目の曲面」デフォーマを横に動かして位置を調整します。矢印キーを使って動かします。
左右の目と反対側も位置を調整すれば完成です。
腕の修正
腕のパラメータを動かした時に、肩が途切れる場合があるので、これを修正します。
1.腕の描画オブジェクトを腕のパラメータに割り当てる
「体」パーツ内の腕の描画オブジェクトを選択します。
次に、パラメータパレットの、割り当てたいパラメータ名をクリックします。
[パラメータ編集]ウィンドウが表示されるので、パラメータのキー値を設定します。
両端と真ん中にキー値を設定したので、[3点挿入]ボタンをクリックします。
キー値が正しく配置されたことを確認して、[OK]ボタンをクリックして、ウィンドウを閉じます。
2.腕の形を整える
まずは、腕を広げた状態を修正します。
同じようにして、腕を閉じた状態を修正します。
腕のパラメータを動かしてみて、ちゃんとくっついていることを確認すれば、完成です。
反対の腕も同じ方法で調整します。
その他の修正
腕の調整のように、新しく描画オブジェクトにパラメータを割り当てると、細やかな調整ができます。基本的には、気になる動きのパラメータが割り当てられている描画オブジェクトやデフォーマに手を加えると良いでしょう。ここで紹介した部分に限らず気になる箇所を修正していきます。