#05 パラメータで動きをつけよう

次はいよいよ動きをつける工程です。
Live2D では『パラメータという仕組みを使って動きをつけます。
ここでは、パラメータを使って描画オブジェクトやデフォーマに動きをつける方法について説明します。


    パラメータについて

パラメータとは、『動き』を数値化したものです。

TIPS
例えば、「右眼 開閉」パラメータは、0~1までの値をとり、0のとき目を閉じる、1のとき目を開ける、という動きの設定になります。
ここでいう「0」と「1」のように決まった絵・形になる値を、パラメータのキー値と呼びます。
キー値で設定する、「閉じた目」、「開いた目」の形をキーフォームと呼びます。

描画オブジェクトとデフォーマにパラメータを設定して動かします。



    表情差分の下絵の表示

表情差分の下絵ファイル「sketch.png」が見えるように「[ 下絵 ]」パーツを表示しておきましょう。
表示したら編集中に下絵が動かないよう、ロックしておきましょう。

 


  


    パラメータの割り当て

まずは右目にパラメータを割り当てます。

  1. パラメータで動きを付けたい描画オブジェクトを選択します。

  2. [パラメータ]パレットの「右眼 開閉」をクリックします。


[パラメータ編集]ダイアログが表示されるので、ここでパラメータのキー値を設定します。

目盛りの「0」と「1」をクリックします。
これは、「0」のとき目を閉じる、「1」のとき目を開ける、という動きを想定して値を決めています。



パラメータが割り当てられると、「右眼 開閉」のスライダに丸いマークが付きます。




    右目の開閉

これから右目を閉じた形を作っていきます。

目を閉じた状態は「右眼 開閉」パラメータが 0 のときなので、スライダをドラッグ、または「0」の位置を右クリックして、パラメータ値を 0 にしておきます。



右まつ毛以外のオブジェクトをすべてロックし、誤って編集してしまわないようにしておきましょう。
また、下絵の形が見やすくなるように白目の描画オブジェクトや「目玉」パーツを非表示にしておきます。

1. パーツをすべてロックします。
2. 「目」パーツのロックを解除して編集できるようにしておきます。
3. 右目以外のパーツをロックし白目を非表示にしておきます。
4. 「目玉」パーツを非表示にしておきます。
5. 作業が終わったら右目のオブジェクトをロックし、次の作業で誤って編集しないようにします。




まつ毛の位置を閉じた時の位置に合わせます。
描画オブジェクトをクリックすると赤い枠が現れ、枠の中央付近にカーソルを持っていくと十字カーソルに変化しオブジェクトを自由に動かせるようになります。
下絵の閉じている目の位置までドラッグして動かします。

 






     右目の開閉 変形パスツール

次に下絵に合わせてまつ毛の形を整えるのですが、このように沢山の頂点を一つ一つを動かして形を整えていく作業は慣れていないと大変に感じると思います。
変形パスツールを使うことによって簡単に形を合わせることができます。

まずは、形を変えたい描画オブジェクトを選択します。



変形パスツールを選択し(赤い枠が消えます)、下図のようにまつ毛の中央を通るように点を打っていきます。



次に変形パスを動かして形を合わせていきます。
描画オブジェクト編集モードにした後、打った点をドラッグすることにより描画オブジェクトの形を動かすことができます。
  
   









 

目を閉じた時の大まかな形を作ることができました。



編集が完了したので、変形パス(D_EYE.00という名前のオブジェクト)を選択して、今後の作業の邪魔にならないようDeleteキーを押して削除してしまいます。
今回の内容では削除していますが、場合によっては編集し直すために残しておいてもかまいません。



大まかな形を作ることが出来ましたが、下絵と比べると幅が太いため、1つずつ描画オブジェクトのポリゴンを動かして修正します。
下絵に沿った太さになるよう形を整えていきます。丁寧に形を整えることで、クオリティアップにつながっていきます!
 



 
 

これで「右眼 開閉」パラメータのスライダーでパラメータ値を動かすと、目を開閉するようになりました。



    左目の開閉

左目の描画オブジェクトも同様に、パラメータを設定します。
「左眼 開閉」パラメータに割り当てて、0 のときに閉じた状態に形を作ります。


   







 
  開いた状態      閉じた状態



    右白目の開閉

右目玉の形状を作っていきます。
まつ毛の開閉と同じ手順で作業を行っていきます。

まずは白目の形から作っていきます。

作業するオブジェクト以外にロックをかけておき、右目玉を非表示にする。



右白目を選択し、まぶたと同じように「右目 開閉」パラメータをクリックします。



目盛りの「0」と「1」をクリックします。



目を閉じた状態は「右眼 開閉」パラメータが 0 のときなので、スライダをドラッグ、または「0」の位置を右クリックして、パラメータ値を 0 にしておきます。



形を作っていきます。
描画オブジェクトを選択し、赤い枠の上部中央の点を下にドラッグして白目の上部分がまつ毛に隠れるように変形させます。



同じく下部中央の点を上にドラッグしてまつ毛に隠れるようにします。



目を閉じたときにほとんどまつげに隠れるようになりましたが、まだ少し白目がはみ出ています。
一つ一つはみ出ている部分のポリゴンを動かし修正していきます。
 



 
 


これで目を閉じた際白目が隠れるようになりました。



    左白目の開閉

左白目も同じ工程で作成していきます。

   




 
  開いた状態        閉じた状態



    目玉を白目にクリッピング

次に目玉を調整します。
右目玉を表示させてから「右眼 開閉」のスライダーで値を0にすると、目玉が隠れていないことがわかります。



しかし、白目と同じ手順で目玉を隠してしまうと、図のように目を閉じる途中で目玉の形がつぶれてしまいます。



形を変形させずに目玉を隠すには『クリッピング機能を用います。
クリッピングは”描画オブジェクトの範囲"から”描画オブジェクト”をはみ出さないようにする機能です。
今回は”白目の範囲"から”目玉”がはみ出ないように設定していきます。

最初に右白目を選択し、編集パレットからIDをコピーします。



次に右目玉を選択し、クリップIDの欄に先ほどコピーしたものを貼り付け、Enter キーを押します。



スライダーで値を動かしてみると、目を閉じたときに目玉が隠れ、閉じる途中も形が変形しなくなります。



左目玉も同じ手順で設定します。

   




 
  開いた状態        閉じた状態



    口の開閉

次は、口の開閉の動きをつけていきます。
基本的には目の開閉と同じ手順になります。

  1. 2つの口の描画オブジェクトを選択します。

  2. 「口 開閉」パラメータをクリックします。

TIPS
パラメータの割り当ては一度に複数のオブジェクトに対して行うことができます。


[パラメータ編集]ウィンドウが表示されます。
ここでは、「0」と「1」の2点を追加します。
「2点挿入」ボタンをクリックすると、両隅に点が打たれます。



「口 開閉」パラメータを「0」に合わせます。



上の口から形を作っていきます。
口の線部分を下にずらします。
一部分のポリゴンのみを動かす場合には投げ縄ツールを用いると便利です。

投げ縄ツールを選択した後、動かしたい範囲を線で囲みます。



線で囲った部分だけ動かすことが出来ます。



形を整えていきます。








開いた状態   閉じた状態


下の口も同様に作成します。








開いた状態   閉じた状態

パラメータを動かして、口をきちんと閉じることができれば完成です。



    顔を傾ける(角度 Z)

デフォーマにもパラメータを割り当てることができます。
手順は描画オブジェクトと同じです。

  1. 「顔の回転」デフォーマを選択します。

  2. 「角度 Z」パラメータをクリックします。


[パラメータ編集]ウィンドウが表示されます。
ここでは、「-30」「0」「30」の3点を追加します。
「3点挿入」ボタンをクリックすると、両隅と真ん中に点が打たれます。



「角度 Z」を「30」にして、回転デフォーマのハンドルをドラッグして、右に傾けます。




「角度 Z」を「-30」にして、回転デフォーマのハンドルをドラッグして、左に傾けます。





    Animator への準備

複数のパラメータを組み合わせて、原画とは全く違う表情をつくることができるようになりました。


Modeler での作業はこれで終わりです。
次は Animator を使ってモーションを付けていきます。


Animator にモデルを読み込んだ時に都合よく使うために、必要なパーツが表示されているか確認しておいて下さい。
また、下絵は非表示にしておくと良いです。

確認ができたら、そのままデータを保存しておきましょう。