基本的なデフォーマの設定方法
すべての描画オブジェクトの配置が終わったら、次はデフォーマを設定します。
デフォーマを使って描画オブジェクトを変形させるので、それぞれの描画オブジェクトの親となるデフォーマを配置して、親子関係を設定していきます。
まずは、デフォーマを作成したいパーツを選択しておきます。
上部のツールバーにある[デフォーマを作成]ボタンをクリックすると、「デフォーマを作成」ウィンドウが表示されます。
ここでは、デフォーマのタイプを[曲面]、ベジェの分割数を「 2 」 x 「 2 」、変形の分割数を「 8 」 x 「 8 」として、[OK]ボタンをクリックしてデフォーマを作成します。
「所属するデフォーマ」を基準面にした場合、デフォーマがキャンバスの真ん中に作成されます。
このデフォーマの枠を描画オブジェクトを囲えるようにサイズを調整します。
ちなみに、デフォーマは「パーツ」ウインドウの「グリッド」の中にあります。
[Shift]キーを押しながらで縦横比を変えずにリサイズ、[Alt]キーを押しながらで中心を基準としたリサイズが行えます。
(デフォーマを編集するには、「デフォーマ編集」を有効にする必要があります。を編集する「矢印」ツールが有効になっている場合は、「デフォーマ編集」ボタンをクリックして切り替えて下さい。また、「デフォーマの作成」後には「デフォーマ編集」に自動的に切り替わります。)
サイズ調整し終えたら、「矢印」ボタンをクリックして描画オブジェクトの編集に切り替えて、
デフォーマに収めたい描画オブジェクトを選択します。
編集ウィンドウから「デフォーマ」のプルダウンメニューからデフォーマの名前をクリックします。
これで、描画オブジェクトとデフォーマの親子関係が設定できました。
デフォーマに収まったパーツはデフォーマの編集点やハンドルを動かすことで、それに沿った変形をします。
選択したパーツから手早くデフォーマを設定する方法
次に、少し手間を減らしたデフォーマの作成方法を説明します。
デフォーマの子にしたい描画オブジェクトを選択した状態で[デフォーマを作成]ボタンをクリックします。
パーツを選択した状態で「デフォーマを作成」ウインドウを開くと、「選択オブジェクト(曲線・画像)の親に設定」にチェックを入れることができます。
これにチェックを入れておき、[OK]ボタンをクリックします。
すると、先程選択しておいた描画オブジェクトが収まる大きさでデフォーマが作成され、すでに選択パーツの親に設定されています。
あとは必要に応じてデフォーマを調度良いサイズに調整します。
[Ctrl]キーを押しながら編集すれば描画オブジェクトの形を保ったままリサイズできます。
【テクニック】一つのパーツに複数のデフォーマを親に設定する方法
髪のパーツは描画オブジェクトを「髪揺れ」用のデフォーマの子にして、さらに「髪揺れ」用のデフォーマを「XY方向」用のデフォーマの子にすることが多いです。
このようなデフォーマの親子関係を重ねる設定を手早く作る手順を説明します。
ここでは前髪を例にあげて説明します。
まず、デフォーマの子にする描画オブジェクトを選択状態にして[デフォーマを作成]ボタンをクリックします。
「デフォーマを作成」ウインドウで各項目を設定して、「選択オブジェクト(曲線・画像)の親に設定」にチェックを入れ、[OK]ボタンをクリックします。
ここでは「ベジェの分割数」を「 3 x 2 」、「変換の分割数」を「 8 x 8 」に設定しています。
作成されたデフォーマを[Ctrl + Shift + Alt]キーを押しながら大きめにリサイズします。(この最初のデフォーマが後に続くデフォーマの親になります)
3つのキーを押すことで、「子の形状を保つ」「比率を保つ」「中心を基準にリサイズ」するように編集できます。
[矢印]ボタンをクリックして、再び描画オブジェクトを選択状態にします。
同様に「デフォーマを作成」ウィンドウで作成するデフォーマの設定を行います。(この2番目のデフォーマは上記の最初のデフォーマの子となります)
このとき、「所属するデフォーマ」が先ほど親に設定したデフォーマになっていることが確認できます。
設定ができたら[OK]ボタンをクリックします。
これで2つのデフォーマの親子関係が設定できました。
必要があれば、さらに作成したデフォーマを大きく広げて、パーツを選択して[デフォーマを作成]ボタンでデフォーマを増やします。